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【天の御国の鍵】

カペナウムにあるペテロの銅像は、天の御国の鍵を2つ持っています、本来は、ピリポ・カイザリアにあった方がより理解できるのですが、カペナウムは、ペテロが住んでいた町ですので、ここにあるのでしょう。

さて、この鍵は、聖書的には、3つが正解です。

それは、ユダヤ人、サマリヤ人、異邦人への救いを預言しているからです。

当時のユダヤ人が、なぜに、サマリア人を敵対視していたのか?

 

(マタイ16:13-19)

13 さて、ピリポ・カイサリアの地方に行かれたとき、イエスは弟子たちに「人々は人の子をだれだと言っていますか」とお尋ねになった。

14 彼らは言った。「バプテスマのヨハネだと言う人たちも、エリヤだと言う人たちもいます。またほかの人たちはエレミヤだとか、預言者の一人だとか言っています。」

15 イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」

16 シモン・ペテロが答えた。「あなたは生ける神の子キリストです。」

17 すると、イエスは彼に答えられた。「バルヨナ・シモン、あなたは幸いです。このことをあなたに明らかにしたのは血肉ではなく、天におられるわたしの父です。

18 そこで、わたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てます。よみの門もそれに打ち勝つことはできません。

19 わたしはあなたに天の御国の鍵を与えます。あなたが地上でつなぐことは天においてもつながれ、あなたが地上で解くことは天においても解かれます。」

 

○サマリア人との敵対の歴史 

(1)アッシリヤ捕囚の際、約束の地に留まることを許された北王国の住民たち(ユダヤ人)がいた。

アッシリヤは、異民族をサマリヤの町々に住まわせたの で、ユダヤ人と異邦人の雑婚により、サマリヤ人と呼ばれる民族が出現した。2 列王記 17:25 ~ 29 にある説明は興味深い。

①異民族たちは、その地で偶像礼拝を始めた。

②【主】は獅子を送り、彼らを罰した。

③彼らは、アッシリヤの王に助けを求めたので、王は捕囚になっていたユダヤ人の祭司をベテルに送り、【主】 を礼拝する方法を教えさせた。

④それでも、民はめいめい自分たちの神々を礼拝 した。 

 

(2)サマリヤ人たちは、ヤハウェ礼拝と偶像礼拝を混合させた。それが、サマリヤ宗教(Samaritanism)と呼ばれるものである。

サマリヤ宗教の特徴は以下のようなものである。

①唯一の神を礼拝する。

②モーセを 敬う(モーセの五書だけを受け入れる)。

③安息日を守り、割礼を実行する。

ユダヤ人から見れば、 サマリヤ宗教は異端である。その結果、ユダヤ人たちは、サマリヤ人と交流しなくなった。

 

(3)捕囚からの帰還後、関係はさらに悪化した。

①サマリヤ人たちは、神殿建 設への参加を申し出たが、断られた。

②そこで彼らは、あらゆる手段を講じて工事を妨害した。

③ユダヤ人たちは、ゲリジム山にあった神殿を破壊した。

④サマリヤ人たちは、夜中に死体数体を神殿に運び込み、敵討ちをした。

⑤紀元 1 世紀 には、両者の関係は最悪の状態になった。

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