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【ネフィリム】

 ノアの箱舟の洪水の時に、ネフィリムは全て滅び、その原因を作った堕天使たちは、シェオールの中のタータラスに閉じ込められた。

しかし、民数記13:33に、滅んだはずのネフィリムの記述が出てくる。

このことをどう解釈したらいいのでしょう。

 

we saw  the giants(KJV)

※そもそも、七十人訳聖書が、NephilimをGigentes→Giants 巨人と訳したのが間違い。

 Nephilimは、超人という意味です。

we saw the Nephilim (NIV)

 

そこで、英語や日本語には表現されていませんが、ヘブル語では、

saw 「ラアウ」とthe Nephilim の間に、
「イス」というヘブル語の前置詞がついていて、

それは、

in the demonstrative sense of entity「実態の説明的な意味で」

という意味なので、斥候たちが、恐れのあまり、彼らを、ネフィリムのように感じたという解釈で正解だと思います。

そもそも、民数記13:33は、主に信頼していない斥候たちの、虚偽の報告です。

 

ネフィリムを生み出した堕天使達は、洪水の後、タータラスに閉じ込められていて二度と出てくることはなく、千年王国の最後、白い御座の裁きを経て、ゲヘナに落とされます。

(第2ペテロ2:4)

神は、罪を犯した御使いたちを、容赦せず、地獄に引き渡し、さばきの時まで暗やみの穴の中に閉じ込めてしまわれました。

 

なので、民数記13:33 のあの時、カナンの地に、ネフィリムはいるはずもありません。またカナンの地を制服することが記録されているヨシュア記に、ネフィリムと戦った記載がないからです。

 

 

(民数記13:25ー33)

25 四十日の終わりに、彼らはその地の偵察から戻った。

26 彼らは、パランの荒野のカデシュにいるモーセとアロンおよびイスラエルの全会衆のところにやって来て、二人と全会衆に報告をし、その地の果物を見せた。

27 彼らはモーセに語った。「私たちは、あなたがお遣わしになった地に行きました。そこには確かに乳と蜜が流れています。そして、これがそこの果物です。

28 ただ、その地に住む民は力が強く、その町々は城壁があって非常に大きく、そのうえ、そこでアナクの子孫を見ました。

29 アマレク人がネゲブの地方に住んでいて、ヒッタイト人、エブス人、アモリ人が山地に、カナン人が海岸とヨルダンの川岸に住んでいます。」

30 そのとき、カレブがモーセの前で、民を静めて言った。「私たちはぜひとも上って行って、そこを占領しましょう。必ず打ち勝つことができます。」

31 しかし、彼と一緒に上って行った者たちは言った。「あの民のところには攻め上れない。あの民は私たちより強い。」

32 彼らは偵察して来た地について、イスラエルの子らに悪く言いふらして言った。「私たちが行き巡って偵察した地は、そこに住む者を食い尽くす地で、そこで見た民はみな、背の高い者たちだ。

33 私たちは、そこでネフィリムを、ネフィリムの末裔アナク人を見た。私たちの目には自分たちがバッタのように見えたし、彼らの目にもそう見えただろう。」

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