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【アラム語で書かれた旧約聖書】
 旧約聖書はヘブライ語で記されていますが、ごくわずかの部分は、アッシリア、バビロニア、ペルシャで用いられていたアラム語で書かれています。(エズラ記4:8~6:18、7:12~26、ダニエル書2:4~7:28その他)

 

ダニエル書のアラム語の部分は、ダニエルがバビロンの王ネブカデネザルの夢の解き明かしをする箇所です。そしてダニエルは、バビロンの宮廷で仕えペルシャのクロス王の治世3年まで活躍しました。
 

そのペルシャのクロス王は、BC538に勅令を出して、バビロン捕囚からユダヤ人の祖国帰還を許します。この勅令に基づいて、ゼルバベルの指揮のもと、42,360人ユダヤ人が帰還し、神殿の再構築に着手。
 

ところがサマリヤ人がこれを邪魔し、約18年間、工事が中断するのですが、この時、ハガイとゼカリアが民を励まし、神殿工事は再開し、ついに完成したのです。

さらに56〜7年後、ペルシャのアルタシャスタ王は、エズラをパレスチナの行政長官に任命し、エズラは、第2次帰還民の指導者として、エルサレムに帰って来ます。

ところが、第1次帰還民たちは、周囲の異国の民と雑婚をし、偶像礼拝に陥っていました。

そこでエズラによって、外国人の妻を追い出し、徹底的な宗教改革が行われました。

このエズラ記のアラム語の部分(4:8~6:18、7:12~26)とは、ペルシア王との間に交わさた手紙の部分です。

しかし、当初、ユダの民衆はアラム語が理解できなかったことが第2列王記18:26からわかります。しかしながら、アラム語はバビロンからの帰還民によって、次第にイスラエルに浸透していきました。

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