【占い】
ユングは、従来の個人の「因果性」の説明方法ではうまく説明できない、何らかの一致する出来事が、離れた場所で、ほぼ同時期に起きることを、「同時性(共時性)」(シンクロニシティ)という形で説明をした。
つまり、人間の意識同士は実は、集合的無意識によって、そもそも交流しているととユングは述べている。さらに、ユングは、「偶然の一致」 についても、その全てではないにせよ、少なくとも一部は単なる「偶然」によって起きているのではなく、co-inciding(共に、出来事を起こすこと)、と見なしたのである。
※人は、皆、神の似姿に似せて造られているので、もともと神と合一していた名残があるから、「同時性」(共時性)が起こるのは、聖書的には当然である。
しかし、この「同時性(共時性)」をうまく取り入れているのが、「占い」だ。
そもそも、占いは、フィクションである。当たるも八卦、当たらぬも八卦、迷信的な予知、遊びだと割り切っている方が大半であるけれど、そうではなく熱心に信じている人も少なからずおられるから厄介だ。
人が「占い」などに強い関心を抱くのは、それによって未来を知ることが目的である。
自分の未来は吉か凶か。吉と出れば安心し、凶と出ればなんとか対策を講じてその凶運を少しでも吉の方に転じようとするのだ。
しかし、占いを信じる人間の心理は、むしろ宿命論的である。、努力しても結局、凶は吉に転じないということを信じているふしがある。だから卜占は、人間の生き方を歪んだものにする結果となる。
もちろん、大半の占い師は、悪魔や悪霊憑きとかではないけれど、占いによって、人の心の中に、悪霊が入り込む隙を与えてしまうのは事実だ。だから聖書では「占い」に警告を発しているのである。
そして数年前から、非常に問題視されているのが、「預言カフェ」の存在である。入口に「聖書」を持ってくるから、ものすごくタチが悪い。カルトの入口ともなり得る。
いずれにせよ、「預言カフェ」にかかららず、聖書の警告どおり、「占い」や「占いをする人」には、近寄らないことです。
(申命記18:9-14)
9 あなたの神、【主】があなたに与えようとしておられる地に入ったとき、あなたはその異邦の民の忌みきらうべきならわしをまねてはならない。
10 あなたのうちに自分の息子、娘に火の中を通らせる者があってはならない。占いをする者、卜者、まじない師、呪術者、
11 呪文を唱える者、霊媒をする者、口寄せ、死人に伺いを立てる者があってはならない。
12 これらのことを行う者はみな、【主】が忌みきらわれるからである。これらの忌みきらうべきことのために、あなたの神、【主】は、あなたの前から、彼らを追い払われる。
13 あなたは、あなたの神、【主】に対して全き者でなければならない。
14 あなたが占領しようとしているこれらの異邦の民は、卜者や占い師に聞き従ってきたのは確かである。しかし、あなたには、あなたの神、【主】は、そうすることを許されない。