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【エマオ】(2021.3.28)

 最近、イスラエルで新たな死海写本や紫の糸など、聖書に記載されている事柄を証拠が次々に発見されています。

 さて、十字架につけられたイエス・キリストが復活後、2人の弟子に現れたとされる町、エマオ。従来、エマオだとされる場所は何候補かあって、数年前にその場所が特定されたとハアレツ紙は報じている。

 

 2017年からエルサレムの西数キロに位置する丘陵地「キルヤト・エアリム」で発掘作業を行っていたイスラエルとフランスの共同調査隊が、セレウコス朝シリアの将軍バキデスが、ヘレニズム時代に建造した可能性のある要塞の一部とみられる約2200年前の城壁を発見した。

バキデス将軍は、旧約聖書続編の「マカバイ記」に登場し、ユダヤの英雄、ユダ・マカバイを打ち破ったと記されている。さらにバキデス将軍は、エルサレム周辺の多くの町を要塞化したとされ、それらの町の名がマカバイ記 9章50節に列挙されており、その中にエマオ(新共同訳では別名「アマウス」で表記)も含まれているのだ。

サムエル記(上7章1-2節、下6章)に記されているように、キルヤト・エアリムはダビデ王がエルサレムに運ぶ前まで「契約の箱」が保管され、祭司エルアザルによって管理されていた場所だ。

ルカによる福音書24章13節には、エマオはエルサレムから60スタディオン(約11キロメートル)の所に位置していたと記されている。

 

※マカバイ記は、ヘレニズム時代のユダヤの歴史を描く歴史書の1つ。『マカバイ記』は教派によって扱いに違いがあり、ユダヤ教とプロテスタントでは外典として扱い、カトリック教会では1と2を正典(第二正典)に収め、正教会では1と2に加えて3までも正典に収めている。

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